ニュースポーツの紹介

ニュースポーツとは、誰でも気軽に楽しめるスポーツです。モルック、ボッチャ、囲碁ボールやグラウンド・ゴルフなど、その種類は数十種類に及びます。勝敗に係わらず、レクリエーションの一環として楽しむことができ、屋外イベントやレジャーのアクティビティとしても近年人気が急上昇しています。

ニュースポーツの中には、チームワークが重要な要素となり、戦略的な展開を楽しむことができるものもあります。世代を超えた交流を広げることができ、用具があれば、どこでも行えるため、アウトドア・インドアどちらでも楽しめることが魅力です。

倉敷市では運動するきっかけづくりとして、だれでも気軽に楽しめるニュースポーツの普及・推進活動を行っています。
日常的にサロン、老人会、学童クラブなどにニュースポーツの指導にお伺いしているスポーツ推進委員から各スポーツの魅力を紹介します。

 

キンボール

巨大なボールを使い4人1組3チーム(色分けピンク、グレー、ブラック)が同時にプレーし、攻撃と守備を繰り返します。
攻撃チームは「オムニキン」と叫び相手チームの色をコールしてボールを打ちます。コールされたチームはボールを落とさないようにレシーブします。
ミスや反則を犯すと他の2チームに1点ずつ得点が与えられます。
チームで協力し、戦略を立て相手を思いやりながらコミュニケーションを重視したスポーツです。
ボールは直径122㎝ほどですが、重さは約1kgと軽く子供も簡単に持ち上げることができ、幅広い世代の方々が楽しめます。

 

ディスコン

岡山市立少年自然の家で考案され、いつでも、どこでも、だれでもが主役になれるユニバーサルスポーツです。
ジャンケンをして、勝ったチームが赤/先攻、負けたチームが青/後攻となります。
赤チームの一人がポイントを3mのポイントラインを超えるように投げ、続いてディスク1枚を赤面を上にして投げます。
次に青チームが投げます。ディスクがひっくり返ってしまったときは、相手チームのディスクとなります。
同様にして、ポイントに1番近いディスクよりも遠い色のチームが投げます。この場合、相手のディスクよりポイントに1番近くならなければ、近くなるまで投げ続けます。
どちらかのチームがディスクを6枚投げ終わったら、もう一方のチームは、投げても投げなくてもかまいません。これで1イニングを終了し、採点に移ります。得点は、ポイントに1番近い相手のディスクよりも、何枚近づいているかを数えます。7点など早く所定の得点を獲得したチームが勝ちとなります。

 

カローリング

カローリングは氷上で行うカーリングをフロアで手軽にできるようにしたスポーツです。
1チーム3人で先攻チームは橙、緑、黒、後攻チームは青、黄、赤の順に6個のジェットローラを使いコートの先端にある直径90cmのポイントゾーンを狙って相手チームと交互に投球し得点を競います。床に片膝または両膝をつきジェットローラのハンドルを軽く握って前後に2〜3回滑らせ投球します。
ポイントゾーンの中心に最も近いジェットローラがあるチームが勝ちとなります。勝ちチームは相手チームより中心に近い位置にあるジェットローラの数に応じて得点が加算されます。赤色ゾーンは3点、黄色は2点、青色は 1点です。
チームプレーを楽しむスポーツであり簡単なルールと使いやすい用具で特別な技術も力も必要としないので子供から高齢者まで手軽に楽しめるスポーツです。

 

ボッチャ

白い目標球(ジャックボール)に赤と青のボールを6球ずつ投げたり転がしたりして、相手より近づけることで得点を競うスポーツです。
第1エンドは、チーム代表者がトス(じゃんけん)をして、勝ったチームが先攻か後攻を選び、先攻が赤ボールを、後攻が青ボールを使います。先攻がジャックボールを投げ、続いてジャックボールを投げた人が赤ボールを投げる。次に後攻が青ボールを投げる。次の投球からはジャックボールから遠いチームが投げる。最終的にジャックボールにボールを近づけた色のチームが勝ちで、負けたチームの一番近いボールの内側にある勝利チームのボールの数が得点になります。第2エンドは、青チームがジャックボールを投げ、以降のエンドは赤青交互に投げる。団体戦は6エンドの合計点で勝敗を決める。同点の場合は、クロスにジャックボールを置き、チームの代表者が1球ずつ投げるタイブレークを行い、ジャックボールに近いチームの勝ちとなる。

パラリンピックの正式種目で障がいのある人のために考案されましたが、誰でも楽しむことができます。

囲碁ボール

「囲碁ボール」は年齢を問わず、屋内で行うので年間を通じてできるニュースポーツです。白と黒の球の行方を追って、見ている人までも熱くなる魅力が推しです。ご家族で、ぜひ一度「囲碁ボール」を体験してください。

 

卓球バレー

1970年代 重い障がいがある人でもスポーツを楽しみたい!と、大阪の筋ジストロフィー児が学ぶ養護学校で始められた日本発祥の団体スポーツです。その後、京都の鳴滝養護学校でルールや道具の工夫改善がなされ、障がい者スポーツとして全国に広がっていきました。
現在は誰でも簡単にプレーすることができる競技特性からユニバーサルスポーツとして国内外に普及しています。
卓球台をコートにバレーボールのルールを基に、転がすと音が出るボールをネットの下を転がして相手コートに返球します。

誰でも簡単にプレーし楽しむことが出来ますが(レクリエーションとしての要素)、慣れてくるとボールのスピードも速くなり攻守がめまぐるしく入れ替わり白熱します。

◎卓球バレーの魅力
●障がいの有無・程度・種別、また年齢に関わらず誰でも一緒にプレーし楽しむことができます。
●室内、狭い場所でも卓球台が1台あれば、大勢(6人 対 6人の12人)でプレーできます。
座ったままできるスポーツなので、車いすの方でもプレーできます。
プレーに必要な用具は、ボールとラケットがあれば気軽に始めることができます。
慣れてくるとボールのスピードも速くなり相当の技術やチームプレーも必要となってくるなど競技スポーツの要素も持ち合わせています。
◎ルール
相手コートに3打以内で返球します。
同じ選手が2回続けて打つことはできません。
ボールを抑え込んで打ってもいけません。
椅子から立ち上がって打ってもいけません。
ネットに触ってもいけません。

モルック

フィンランド生まれの「モルック」は、誰でも気軽に楽しめるニュースポーツです。
木製のピンを狙ってスティックを投げ、点数を競うというシンプルなルールながら、
戦略性と運の要素が程よく混ざり合う奥深いゲーム性が魅力です。
年齢や体力に関係なく、子どもから高齢者まで同じフィールドで楽しめるため、
地域の交流や世代間のコミュニケーション促進にも最適です。

道具も軽く持ち運びやすいので、公園や広場、屋内でも気軽にプレイできます。
倉敷の皆さん、モルックで新たなつながりをつくってみませんか?
体験会も開催予定ですので、まずは気軽にご参加ください!

 

<Q&A>

Q.初心者でもできますか?
A.もちろん大丈夫です!ニュースポーツはみんなで楽しめることをコンセプトにしているため、競技スポーツに比べて、球を大きくしてスピードが出ないようにしたり、ラケットを短くして扱いやすくしています。
そのため、運動が苦手な方、障害がある方、子どもや高齢者の方でも、無理なくご参加いただけます。実際のニュースポーツ大会でも、小さなお子様から90歳以上の方までご参加いただいております。

Q.体験した方の反応は?
A.地域健康スポーツ教室(倉敷市、倉敷市スポーツ推進委員協議会主催)や小学校の児童クラブ、地域の老人クラブなどで体験会を行っていますが、皆さん、「おもしろい」、「またやりたい」、「お父さんに勝ったよ」など、楽しい体験ができたと喜ばれています。
適度な運動量なので、気持ちよく体を動かすことができます。運動はしたいけど、何をしたらいいか迷われている方は、ぜひ一度地域健康スポーツ教室や市民イベントに参加して、ニュースポーツを体験し、交流を広げてみてはいかがでしょうか。

Q.時間がないけど大丈夫?
A.問題ありません!ニュースポーツは短時間で楽しめる競技も多いので、忙しい方にもピッタリです。

Q.実際にニュースポーツを行いたいのですが、どうすればいいですか?
A.無料の用具の貸出しがあります。また、ルールについても、倉敷市スポーツ推進委員が無料で指導を行います!
現在も実際に囲碁ボール、モルック、ボッチャ、グラウンド・ゴルフなどのニュースポーツを指導しています。