• HOME
  • 女子ハンドボールチーム「デレフォーレ岡山」の取材をしました

2025.9.29

2024年11月29日、岡山に新しい女子ハンドボールチーム「デレフォーレ岡山」が誕生しました。
本格的に始動した2025年3月に公式戦デビューし、8月には初となる全国大会・ジャパンオープンで初優勝を飾りました。
岡山勢19年ぶりの快挙となります。

次の試合に向けて調整しているチームのお二人にインタビューしました。

背番号14・角南果帆キャプテン(倉敷市出身・元日本代表)


……まずはチームの紹介をお願いします。

現在、トライアウトなどを経た21歳から32歳までの13名が在籍しています。

チームの特徴は、選手全員が働きながら競技力を高め、ハンドボールに再挑戦しているところです。
インターハイが中止になった世代や、けがやメンタルなど、それぞれ一度は競技と離れていましたが、デレフォーレでもう一段高いレベル(リーグH)を目指す、強い思いを持った選手が集まっています。

……雰囲気はどうですか。

年齢差を感じない仲の良さと信頼感があり、「一緒に高めていきたい、強くなっていきたい」という思いがこの短期間で共有できていて、本当に良いチームが出来上がっています。

……早くもジャパンオープンでの優勝を経験されました。国スポ予選は惜しくも決勝で敗退となりましたが、全国大会での手ごたえはいかがですか?

ジャパンオープンもとりあえず頑張ってみようではなく、本気で優勝を目指した結果です。2カ月間、週3回のトレーニングをしっかり積んで、優勝を達成できたことは大きな自信になりました。練習で特にフィジカルを強化したのが結果につながりました。

その2週間後に国スポ予選でリーグHのチームと初めて対戦し、トップリーグのレベルには「強さ、速さ、スタミナ、スキル、テクニック」全てにおいて、自分たちの実力が足りないことが分かりました。上を目指すにはまだまだだと感じ、そこでみんなが落ち込むのではなく、「もっと強くなりたい」「もっとやろう」というさらなる向上心が生まれました。

……すごくいいターニングポイントになっていますね。

ここで基準を確かめられて、2年後のリーグHを目指すにあたって、私たちに何が必要かを感じられた大会でした。手応えしかないし、伸びしろしかないと思います。

……世界も見てきた角南選手はチーム結成時「経験のすべてを伝える」と強い気持ちを表明されていました。今どうですか。

その言葉の通りで、クラブチームだから今までやってきたことを継続してやるのではなく、プラスして自分自身の経験(日本リーグ9年、日本代表5年、ヨーロッパの監督から学んだ戦術など)を基準に、私はみんなとコミュニケーションをとったり練習メニューに反映しています。

選手たちに常に新しいものと出会ってほしいので、そういう意味でもトップリーグで学んできたことや代表で教えてもらったことをそのままチームに伝えたいと思っていて、それが私が地元岡山にできる恩返しです。

……チームは新しい選手の加入なども考えているのでしょうか?

選手層の厚さは今後一番必要になってくると思いますので、トライアウトはまだ考えていませんが、勧誘やリーグHの経験者には矢印を向けています。

……11月のハンドボール教室に向けて、ハンドボールの魅力を教えてもらっていいですか。

選手交代が自由にできるので、自分の特徴や強みをコートの中で誰でも活かせるというか、誰でもチャンスがあるというところです。初めてでも何かしら挑戦することでできるようになるのが、ハンドボール競技の魅力かなと思います。ボールを触るだけでも多分好きになると思います。

……教室に参加する子供たちにメッセージをお願いします。

初心者、経験者を問わず、とにかく楽しんで、チャレンジしてほしいです。

……最後に次の試合への意気込みや、市民へのPRをお願いします。

日本選手権に向けて3カ月間でチームをさらに強化し、試合を通じてデレフォーレの強さやハンドボールの魅力を全面的に伝えたいです。「デレフォーレ岡山」は、地域を根ざしたクラブチームを目指しているので、チームを身近に感じ、ともに作り上げていただけたら嬉しいと思います。


「地元岡山でプレーできるのは特別」だと熱い思いを伝えてくれた角南選手。3年ぶりの日本選手権はどれだけできるか楽しみだそうです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

背番号13・髙橋弥那選手(東京都出身)が倉敷市スポーツ振興協会に所属しています。
小学4年生の時に姉妹の習い事がきっかけで競技をはじめ、インターハイ、インカレともに準優勝を経験し、以前はリーグHのチームに在籍していました。

デレフォーレ岡山の「女性アスリートのキャリアを支援する」という姿勢に興味を持ち、2025年5月にデレフォーレ岡山に加入しました。
「一人一人がちゃんと覚悟を持って入ってきているので、その仲間たちのためにも勝ちたいし、競技力を上げたい。
岡山県民ではないのにいろいろ応援してもらえる機会がすごく多くて、もっと上に行きたいなと思っています。」

教室参加の子どもたちには「ハンドボールの楽しさを感じてほしい」そうです。

 

”輝きをきらめきに”を理念に掲げ、本気でハンドボールに向かう「デレフォーレ岡山」のリーグHへの挑戦をみんなで応援していきましょう!

11月22日(土)には
「デレフォーレ岡山の選手とふれあう ハンドボール教室」が開催されます。

デレフォーレの選手とハンドボールの楽しさに触れてみましょう!
角南選手、高橋選手も参加します。

お申し込みはこちら

デレフォーレ岡山 ハンドボール教室